Linker書評 /『人を動かす』

書評

こんにちは。Linkerです。

今回は世界的ロングセラーであり、自己啓発の父とも呼ばれるD・カーネギー先生の名著、『人を動かす』のレビューをさせていただきます!

『人を動かす』ってどんな本?

『人を動かす』は読者の人間関係を良好にし、彼らの人生をより豊かにすることを目的としています。

本の構成としては以下のようになっています。

  • Part1 人を動かす三原則
  • Part2 人に好かれる六原則
  • Part3 人を説得する十二原則
  • Part4 人を変える九原則
  • Part5 幸福な家庭をつくる七原則

今回全部で三十七原則あるこれら全てを紹介するのは不可能なので、私がそれぞれのPartを簡単に要約して、ご紹介しようと思います。

Part1-人を動かす三原則

Part1では、どのようにすれば人は動くのか、人を動かす原則が書かれています。
まずこのパートの最も重要な核心の部分に触れていきます。

人を動かすには、「自ら動きたくなる気持ちを起こす」ことが最も大事な部分になってきます。

親子の例を挙げて説明すると、親が子どもに勉強をさせるために「勉強しなさい」と強い口調で言うことがあると思います。
これはよく言われますが、間違った方法です。
本書の観点から言えば、子どもに勉強させたければ、子どもに自主的に「勉強したい」と思わせることが重要です。

作中に、ある心理学者の言葉が残されています。

我々は他人からの賞賛を強く望んでいる、そして、それと同じ強さで他人からの非難を恐れる

心理学者 ハンス・セリエ(1907~1982)

簡単に言ってしまえば、「人は叱られないで、褒められたい生き物なのです。」
つまり先ほどの親子の例の場合、例えば子どもがテストで80点取ってきたら、「何で100点じゃないんだ!」と叱るのではなく、「前より上がったね!次は100点だ!」と褒めてあげることが重要なのです。
それは子どもに限らず、大人も一緒です。
叱られることほど、向上心を削ぐものはありません。

さて、話を戻します。

人は他人から賞賛されると、「承認欲求」が満たされます。
そしてその承認欲求が満たされると、自己重要感を感じることができます。
(自己重要感とは読んで字のごとく、自分が重要な存在だ、自分は貢献できている、と感じる感情のことです。)

自己重要感を感じると、人は物事に対する活力が湧き、自ら何かを進んでやるようになります。

先ほどの親子の例に限らず、上司が部下の成長を望むとき、先生が教え子の成績を上げたいとき、部活動で部員に上達してほしいときなど、様々な場面で応用できます。

Part2-人に好かれる六原則

続いてPart2の要約です。

Part2はどのようにすれば人に好かれるのか、人に好かれる原則が書かれています。
書かれている内容は、普通で当たり前のことですが、私自身実践できているのかと聞かれると自信を持って頷くことはできません。

このPartは「相手に関心を寄せること」と「笑顔」の重要性が書かれています。

人に好かれたいなら、相手の関心を引こうとするのではなく、相手に純粋な関心を寄せることです。

人間は誰しも、自分の事ばかりに興味を持ちます。
集合写真でまず探すのは自分の顔ですよね?

つまり言うならば、人間は自分のことに関心を持ってくれる人を好きになります。

相手に関心を示す行為、以下が挙げられます。

  • 名前を覚える
  • 聞き手にまわる
  • 相手の関心のあることを話題にする
  • 褒める

そして忘れてはいけないのが、最初に紹介した「笑顔」です。
感情表現が豊かで笑顔が絶えない、私の周りの好かれている人もそんな印象が強い人ばかりです。

自分と付き合って相手に楽しんでもらいたい人は、まず相手と付き合って自分が楽しむ必要があります。

紹介した全てを実践しろとは言いません。
個人的にオススメするのが、「褒める」と「笑顔」です。
名前を覚えることが苦手、相手が何に興味を持っているかわからない、そんな人でも今この瞬間から実践できるハードルの低い2つです。

これらを徹底すれば、あなたは人に好かれることができるはずです。

Part3-人を説得する十二原則

Part3には相手と悪い関係性にならない、取引先でYESの一言をもらえる、そんな人を説得する原則が書かれています。

このPartの最重要原則は明確です。
それは「人の身になる」ということです。

例として、相手と口論になりそうになった時、あなたはどうしますか?
口論で負けたくないからムキになって反論しますか?
面倒だからその人との関係を断ち切りますか?

そんな時は一度冷静になって、相手の立場に立ってみてください
相手の発言の意図、背景を考えてみる。なんでそんな発言をしたのか、自分が相手だったらこう言われたら嫌だな、強い口調で言われたら嫌だな、などなど。

そのように考えていると、自分の誤りに気づくことがあります。
まずはその誤りを認めましょう。
そうすれば相手もこちら同様、寛大で公正な態度をとってくれるはずです。
ここで間違っても相手の誤りを指摘してはいけません。
議論が再加熱するだけです。

正直、私は長い付き合いのある友人、もしくは仕事先などで今後も長い間付き合っていくだろう人以外であれば、関係を断ち切るのもアリだと思います。
ネットやゲームで知り合った友達などは実際に会うことはあまりありませんよね?
ストレスを感じるだけの対面する予定のない人との関係は、今すぐ断ち切りましょう。

Part4-人を変える九原則

このPartには無能な部下や怠惰な子どもなどを変える、人を変える原則が紹介されています。

実はこのパートの結論的部分の答えは、もうすでに前のパートで私が紹介しています。

答えは「褒める」です。

人を変えたい時、命令をせずに褒めれば彼らは必ず良い方向を向いてくれます。

例えば無能な部下を例に挙げます。
あなたは仕事が遅い部下だったり、数字を出せない部下に対して、どのように声をかけますか?
「お前は本当にダメだな」と言って煽ることで、対抗心による成長を図りますか?
「このようにやれ!」と命令し、彼らのやり方を矯正しますか?

本書の指摘する正しいアプローチは、「わずかなことでも褒め、決して命令はしない」ということになります。
今回の例で言うと、「君のこのやり方は素晴らしいね、でも次はここをこうしてみてはどうだろうか?」と言います。
褒めた上で、命令を質問の形に変えるのです。

命令を質問の形に変えるだけで、以下のメリットが挙げられます。

  • 自尊心を傷つけない
  • 重要感を与えることができる
  • 相手に創造性を発揮させる
  • 反感の代わりに協力の気持ちを起こす

相手の自尊心を傷つけず重要感を与えることで、彼らの向上心を刺激します。
部下に自主的に仕事をやらせることが大事なのです。
もちろんその中で様々な失敗があるでしょう。
そこで叱り、命令をするのではなく、あえて褒めましょう。
そして叱るはずの部分は、質問の形に変え、失敗から学ばせましょう。

文中で素敵な言葉が紹介されています。

褒め言葉は、人間に降り注ぐ日光のようなもの。
それなしには、花開くことも成長することもできない。

心理学者 ジュス・レアー

成長を続ける花を踏み潰すようなことは決してしないようにしてください。

まとめ

ここまで読んでくださった方にはわかると思いますが、『人を動かす』において最も重要とされている行為、それは「相手を褒める」ことです。

どんな状況でも相手を褒めることができれば、相手に好かれ、相手を変えられ、相手を動かすことができます。

幸いなことに「相手を褒める」という行為は、今からでも実践できる非常に簡単なものです。

人間関係で悩みを持っている人、人生を変える一冊を探している人はぜひ、本書を手にとってみてください。

本書を読み終えたその瞬間から、あなたは変われます。

それではまた次の記事で会いましょう。

※幸福な家庭を作る七原則は付録でしたので、今回は省略させていただきます

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